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2007年9月27日 (木)

26冊目 極大射程

今回はスティーブン・ハンター著、「極大射程」(上・下巻、新潮文庫)を紹介します。 題名からも想像つくように、スナイパーが主人公の軍事・アクションものです。

映画化もされていて、「ザ・シューター」という名でレンタルビデオにも今並んでいます。この感想を書く前に一度見てみたかったのですが、先週は三連休だったせいかすべて貸し出し中で見れませんでした。

「極大射程」新潮文庫 

 

 

 

評価:星3つ ★★★

物語は、退役軍人で名狙撃手だった、ボブ・リー・スワガーが山の中で静かに鹿を待ち伏せするシーンから始まります。 戦友を失い、自らも重傷を負った挙句、ベトナム戦争への批判も追い討ちとなって、今では人との関係を絶って山奥に暮らしているのです。

そんなボブの元に腕の確かな狙撃手に新開発の弾丸を試射して欲しいとの依頼が舞い込みます。 相手が見かけどおりの組織ではないと疑いながらも、軍を退役した原因でもあり、相棒のかたきでもある敵スナイパーに仇討ちをできる機会をちらつかされ、再び山を降りたボブは国家レベルの陰謀に巻き込まれていく・・・。

巧妙に仕組まれた陰謀からどのように逃れるのか、そして復讐は叶うのか。 軍事ものが嫌いな人はともかく、先を早く読みたくなる展開が続いていきます。

何百メートルも先から標的を狙うスナイパー。 狙撃ポイントの選び方やライフルのことなど、狙撃に関する知識もちりばめられ、なかなか面白かったです(もっとも、軍事マニアな人たちからすれば、色々問題があるようですけれど・・・)。

ただ、ボブ・リー・スワガーが超人的な強さで常に敵を圧倒しつづけるところはやりすぎかなぁと思ったりします。 特に後半、一人で軍の1部隊を撃退するのはどうかと・・・・最後の敵もあっけなくやられてしまいます。 まあ、爽快感はありますが。

どちらかというと、先に敵の手口が明らかにされて、その巧妙な罠をいかにしてボブが切り抜けるか、といった楽しみ方でしょうか。 なんか、刑事コロンボみたいだなぁ・・・(w

数奇な運命からボブと行動をともにするようになるのは、FBI捜査官のニック・メンフィスで、過去狙撃を失敗して人質の女性を半身不随にしてしまった辛い過去を持っている人物です(ちなみに、ボブは同じ状況のシュミレーションでなんなく狙撃成功・・)。

物語にニックを加えたことにより、ボブを第三者の目線で見れて深みが出てる気がします。 濡れ衣とはいえ、要人暗殺の犯人となっているボブと一緒になってしまった哀れなニック、彼は再びFBIに復帰できるのでしょうか?(w

また、始終怯えている心理学者、ドブラーも最後名脇役として活躍!? 最後は生死不明になりますが、きっとしぶとく生きているのではないかと。

長い戦いを終え、敵を倒した後も舞台を法廷に移してピンチに陥ります。 ちゃんと読んでいた人なら最後の展開は予測できるでしょうけど、まあ、気持ちのよいほどにボブの独り勝ちです(w ここでもニックが哀れでなりません・・・。

スナイパーものというと、ジェイムズ・セイヤーの「地上50m/mの迎撃」も面白かった記憶があります。 この本が楽しめた方ならぜひご一読を。

後日談になりますが・・「ザ・シューター」をレンタルで借りて観てみました。 う~ん(w まあ、ストーリーや設定を変えているところはそんなに気にならないのですが、スワガーが必殺仕置人みたいになっていますね・・・。 白兵戦もするし・・・正義のためなら何をしてもよいと言わんばかりのラストでした。

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軍用スナイパーライフル(狙撃銃)

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極大射程(上巻)

極大射程(下巻)

地上50m/mの迎撃

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