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2007年1月 6日 (土)

15冊目 チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷

塩野七生著、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を紹介します。 昔、この本を読んで歴史小説にも興味を持ちました。

評価:星4つ ★★★★

塩野七生は、「ルネサンスの女たち」で作家デビューを果たし、本作をはじめ、歴史小説を多数執筆しています。 「ローマ人の物語」などは書店でもよく見かけます。 私は塩野七生の本をそれほど読んでいるわけではありませんが、このチェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」はかなり面白かったです。 これがきっかけで藤本ひとみやクリスチャン・ジャックなど、古代から中世の歴史小説を読む楽しみを覚えてしまいました。

チェーザレはイタリア、ルネサンス期の人物で、法王ロドリーゴを父として枢機卿になった後、自ら緋の衣を脱ぎ捨て、各地を征服する覇者となり、享年31歳という短くも激動の人生を送ります。

ボルジア家といば、やはり毒薬使いで陰謀好きというイメージがあると思いますし、実際チェーザレも無慈悲なのですが、この本では史実に基づき第三者視点でチェーザレを描きながらもその魅力を引き出しています。

あとがきにもあるように、塩野七生「悪名高きボルジア家」として定着したイメージを覆したいと思いこの本を書いたのでしょう。

また、「君主論」で有名なマキャベリレオナルドダヴィンチといった偉人たちと同時代に生き、マキャベリをして絶賛させたチェーザレ・ボルジアの政治力・行動力は読んでいて舌を巻くものがあります。

そして絶頂からの不運の連続、失策・・・最期。 他の歴史小説と違って淡々と語られますが、かえってチェーザレに対して興味を惹かれました。

「めったにしゃべらない、しかし常に行動している男」

イタリアの歴史を題材にした小説は他にもありますが、どれも面白いです。ぜひ、一読を!

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