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2006年12月17日 (日)

14冊目 ヴァンパイア・レスタト

ゴシック小説の女王アン・ライス著の「ヴァンパイア・レスタト」を紹介します。 これほどまでにヴァンパイアを丁寧に、そして魅力的に!描いた作品は他に見たことがありません。

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評価:星5つ ★★★★★

ヴァンパイア・レスタト」はヴァンパイアクロニクルシリーズの一つで、前作にあたる「夜明けのヴァンパイア」の続編ですが、こちらから読んだほうがいいかも。 「夜明けのヴァンパイア」は映画化された「インタビューウィズヴァンパイア」の名前のほうが有名かもしれません。

インタビューウィズヴァンパイア」を始めて見たときは、まだ原作を読んでいなかったので、特に面白くもない映画・・という印象でした。 しかし、原作を読んでから見ると、トムクルーズの演技といい、原作の魅力がとてもうまく表現されていることに気づきます。 ぜひ、原作を読んでから映画を見ることをお薦めします。

わき道にそれましたが、「ヴァンパイア・レスタト」では、「夜明けのヴァンパイア」で貶められていたレスタトが主人公というか、レスタト自身が書いたという設定で、現代の世界に久しぶりに目覚めたレスタトがロックバンド(!)でスターを目指そうとするところから始まります。

このあらすじだけ読むと一見ライトノベルのような軽い話かと思うかもしれません。 ところが、ストーリーは重厚で色々な思想が語られ、見る間にレスタトの究極のヴァンパイアへ続く壮大な冒険に引き込まれてしまうことでしょう。 少し男性同士の愛みたいな雰囲気もありますが・・・・まあ、人間じゃないし。

物語はレスタトがまだ人間の頃、落ちぶれた地方の領主の放蕩息子だったレスタトがどのようにしてヴァンパイアとなったのか、そしてヴァンパイアはどのようなものなのか、「闇の賜物」、「悪魔の道」について語られます。

意に反してヴァンパイアとなったレスタトがヴァンパイアの起源を求めて、何百年と生きているヴァンパイアの間でも伝説となっている歳を経たヴァンパイアたちを探したこと、そこで全てのヴァンパイアの始祖である「護られるべき者」を見たこと。

レスタトはその冒険の過程でとてつもない力を持つヴァンパイアとなりますが、その後前作である「夜明けのヴァンパイア」からの一連の出来事で失意とともに永い眠りへとつきます。

そして本作の冒頭の部分へ話が戻ってきます。 なぜロックスターを目指すのか。 闇の生物として今まで人間に知られることなく生きてきたヴァンパイア全ての謎を人間たちに明かし、自らがテレビカメラの前に出る行為は、他の全てのヴァンパイアに対する挑戦でもあり、また、人間に対しても宣戦布告をしていると言えます。 いずれにしても、レスタトは無鉄砲で限界を知らない強烈な生き方をします。

この無鉄砲さで好き嫌いが分かれるかもしれません。 でも、いつの時代も閉塞した古い世界を破壊して停滞から新たな時代を生み出すのは、レスタトのような熱い情熱と不屈の精神ではないでしょうか?

その顛末はどうなるのでしょうか? そして第2部「呪われし者の女王」へと話は受け継がれます。 ダークファンタジー系が好きな人にはかなりお薦めします。 久々に読み直しましたが、一気に読んでしまいました(w

関連リンク(ブログ内)

20冊目 呪われし者の女王

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第2部「呪われし者の女王」もお薦め!

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ニンキブログ

投稿: ニンキブログ | 2006年12月17日 (日) 21時37分

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