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2006年10月11日 (水)

5冊目 お師匠様は魔物!

今までブログで取り上げた本を見返してみると(ウェブ進化論は別として)、ハッピーエンドの物語がない!と、いうことで、今回はロバート・アスプリン著のマジカルランドシリーズ第1巻の「お師匠様は魔物!」です。

評価:星4つ ★★★★

まず、この本を電車で読むことをお薦めしません。なぜなら、笑いをこらえるのがすごく大変だからです。かなり昔に発刊された本なので、今は休み休み発行しては計14巻くらい出てるのでしょうか?

著者のロバート・アスプリンは、1946年生まれのアメリカの作家で、他の代表作には、爆笑SF「銀河お騒がせ中隊」(早川文庫SF)などがあります。

1作目に当たる本作では、見習い魔法使いの主人公、スキーブとその仲間たちがどのようにして出合ったか、そしてドタバタ劇を繰り広げていくのが語られます。 もちろん、話自体はきりよく終わってます。

ある日、突然襲ってきた殺し屋と、スキーブの師匠が相打ちにとなってしまいます、師匠が強力な魔物を召還する途中で・・・。 術は止まらず、見たこともないような恐ろしい魔物が召還されてしまう! ところが・・・この魔物、生前の師匠とある契約をしていただけで(それを言ってしまうのもつまらないので伏せておきます)、しかもトラブルで魔法が使えなくなり、自分の世界へ戻れなくなってしまいます。

この魔物の名前がオゥズと言いますが、「おいおいぼうず、落ち着けよ。噛み付きゃしないよ。」なんてフレンドリーな会話をしてくるのです。 オゥズに言わせれば、魔物とは違う次元へ来た人のことで、逆に人間が他の世界へ行ったらそこでは魔物扱いされるとのこと。

そんな奇妙な出会いから、二人の珍道中が始まります。オゥズは魔力を取り戻し、元の次元に戻るために。スキーブは一人前の魔法使いになるために。

何にでも口を挟みたくなるスキーブと、ぶっきらぼうで強引でガメついけれど、どこか憎めないオゥズ。

このおとぼけコンビのやり取りがとても笑える。 特に、オゥズが強引なハッタリと頭脳プレーでピンチを切り抜けるのには痺れます(w。 恐ろしい武器を持った殺し屋とバッタリ出くわしても、作戦がことごとく破れ、絶体絶命の時でも口八丁手八丁、「おぅともよ!話せば長いことでね!」と持ち前の口調でたたみかけ、形勢を逆転させてしまいます。

主人公のスキーブも、最初は頼りないですが、物語が進むにつれ成長していきます。何より、不思議な魅力があって、オゥズや他の仲間も自然とスキーブに惹かれるようです。

また、このシリーズはダジャレが満載で(あとがきに書いてありますが)、「Another Fine Myss(またしてもとんでもない神話)という原文のタイトルさえ、ハリウッドのローレル&ハーディのキメ台詞、「This is another fine mess you've gotten us into」(まとぞろやっかいなことになったぜ)という台詞との、Myss(神話)とmess(はちゃめちゃ)をかけたダジャレになってるとのことです。ダジャレで有名なピアズ・アンソニ著「魔法の国ザンス」に負けてはいません。

とにかく笑えます!ファンタジーが好きでない人にもお勧めする一冊です。

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