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2006年10月 7日 (土)

2冊目 そして誰もいなくなった

前回に紹介しかけたので、今回はアガサ・クリスティ著の「そして誰もいなくなった」です。

評価:星5つ ★★★★★

ミステリーの女王、アガサ・クリスティの代表作の一つで、有名すぎていまさら紹介するのもためらわれますが、自分の好きな本を紹介していく以上、この本もはずせません。

それぞれ見も知らぬ10人の男女が孤島に招待されるが、その島での最初の夕食時に、録音機から10人がそれぞれ過去に殺人を犯していると告発されます。そこから一人づつ見えない犯人に殺されていく・・・古いインディアンの子守唄になぞらえて・・・。

ここまで読んで、「よくあるパターンじゃないか!」と思った方、このパターンは「そして誰もいなくなった」が初めてなんです!(厳密に調べてませんけど、おそらく)

犯人はこの中の誰かか?、という緊張感と次第に減っていく招待客、今ではありがちな話ですが、やっぱりスリリングで面白いですよね。人数が減るにつれてあいつが犯人?あれ、違う・・みたいに誰もがあやしく思えてしまう。

犯人とトリックは最後に明かされます(エピローグで)。これについては賛否両論ですが、トリックが論理的で読者にもパズルのように解く機会が与えられなければならないと思っている人には、「邪道」と言われるのでしょう。しかし、逆に、どんなにすばらしいトリックでもそもそものストーリーがつまらなくては本末転倒だと思います。

本格推理という分野からは異端視されるのでしょうけど、私はアガサ・クリスティの作品の中で一番好きな作品です。(問題作の「アクロイド殺し」も好きですが・・)

最後に、子守唄の10番目を引用して締めくくります。

『 一人のインディアンの少年が後に残された。彼が首をくくり、後には誰もいなくなった 』

果たして、ラストはどうなるのでしょうか!? 読んでいない人はぜひお薦めします。

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